解説者ってなんだ? | 強行突破 FC2新館
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先日の週末はNHK-BS1のバレーボール中継を見ていました。

第1試合
東レ アローズ vs. 大分三好 ヴァイセアドラー
第2試合
パナソニック パンサーズ vs. JT サンダーズ


第1試合の解説は下村英士氏。
「下村解説は試合を見ているだけなら気にならないけれども、解説を聞こうとすると腹立たしい」という話を聞かされていました。
そこでどのようなものかと興味を持って中継を見始めました。

下村解説者の解説があまりの低レベルで、私は第1セット序盤の段階で「見たまま解説」と命名しました。

実況アナウンサーなら「見たまま」でも良いのですよ。
むしろ実況アナウンサーに『想い』や『ドラマ』を盛り込まれるのは、バレーボール中継を見る上で邪魔になります。
「恩師がどうの」とか「連覇」とかを日々の練習のモチベーションとするのならばともかく、試合の時にそのようなことを考えているようなら目の前のゲームに集中できていない証拠です。

第1試合のNHK実況アナウンサーは田中崇裕アナ。
バレーボールの戦術やプレミア男子の最近の状況などもとてもよく勉強されているようで、ゲーム中もしっかりとポイントを押さえて解説者に話を振ります。

しかし受ける下村解説者は一般視聴者が画面で見て取れることや、バレー界で四半世紀も繰り返されている慣用句だけを繰り返します。
慣用句も今の状況を踏まえて「なぜか」を語ってこその解説者です。
今後下村解説者は、笑いものにしながらTV観戦する解説者の一人にエントリーされました。

リアルタイムの感想は
01/30のツイートまとめ
13:00以降の発言を追ってみてください。
この試合を録画した方は、それぞれの発言がどのシーンで出たのかを探しながら見るのも一興です。

どうしてNHKは私から受信料を受け取りながら、ああいう解説者を起用するのでしょう。
もしかしたらブログのネタを提供しようとしてくれているのかもしれません。

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バレーボール解説者の質を問うような私のようなブロガーの存在は、解説者を名乗る人にとってはとてもやりにくいのかもしれません。
それでもこうしたファンによる解説者評価が出ることは、解説者がバレーボールを解説しようとしはじめるきっかけのひとつにはなっているようです。

1月16日にNHK-BS1で放送されたデンソーエアリービーズvs.トヨタ車体クインシーズの試合で、あの「お友達解説」落合真理がバレーボールの解説をしようと自分なりの見解を示していたことなどは良い傾向です。
内容はともかく。

先日の落合真理はデンソーのセッター熊谷桜子が「試合開始からサイドを中心にトスワークを組み立てている」という自分の見解をベースに解説をしていました。

これが的外れだったことは01/16のツイートまとめの13:00あたりからの発言を読んでいただければ一目瞭然なのですが、少なくとも独自の見解を持って解説に臨むことは悪いことではありません。

試合後のインタビューは熊谷桜子でした。
インタビュアーが落合解説を受けて「今日はサイドを中心にトスワークを組み立てているように見えましたが」という内容の質問をした時が大爆笑ものでした。
「へ!?」という熊谷桜子の表情。

試みは面白かった落合真理の取り組みです。やらないよりはやってみたほうが良い。
「センター攻撃が出ないというのはデンソーの典型的負けパターンじゃないか」というところで独自の見解をぶつけてみたということは高く評価したいところです。

しかしやはりとってつけたような安易な切り口では簡単に現実のバレーボールに打ち砕かれます。
やはりきちんとバレーボールを見て掘り下げた思考を積み重ねて整理して、その上で自論を展開してくれなくては耐久性のある解説にはなりません。

四半世紀以上使われ続けている慣用句を使うとしても、解説者は「それがなぜなのか」ということを語れなくてはいけません。
「それがなぜ」を見ていた人がいる試合での実体験を踏まえて語れることが期待されるからこそ、紹介の時に解説者が「元全日本」といった肩書き付きで紹介されるのです。
権威付けや機嫌取りのためではないことを、バレー解説をする方々には考えていただきたい。


第2試合の大竹秀之による解説は良かったです。
少し前からVリーグ男子解説で「なかなかいいぞ」と思っていましたが、この日もなかなか良かった。
特にJTのブロック&レシーブの連携がとてもよく機能している点を挙げていたことを高く評価したいです。

もう少し要求するのならば、「なぜJTのブロック&レシーブディフェンスがきちんと決まったのか」ということについてもう一歩踏み込んでもらいたかった。
結論を言うと、サイド攻撃、しかも今その時好調な特定の選手頼みのイージーなトスを宇佐美が上げていたからで、「パナソニックの宇佐美がセンター攻撃を使えないから」という話になるのです。

サイド攻撃というのは強力な攻撃が繰り出される可能性も高いですし、アタッカーがあれこれ手段を講じる幅も広い。
ですが、サイドからの攻撃のほうがディフェンス側もフォーメーションを作りやすく、連続してその攻撃を使っていると次第に修正をされて、強力なスパイクも上がる可能性が高くなっていきます。
キルブロックが出なくても、ワンタッチやディグからのカウンターが決まったりした場合に、流れが一気に変わるのは、強力なアタッカーからの攻撃に対処する方法が出来上がったからなのです。

これは『セット序盤はまずはセンター攻撃から入りたい』という慣用句を「それはなぜか」と語ることに繋がっていく話です。
これを丁寧に解いていくと、JTとパナソニックのチームの問題が対比的に見えて、より多くの人にこのゲームがどのようなものだったのかをわかりやすく納得させることが期待できます。

パナソニックパンサーズの敗因が「サーブレシーブがきちんと宇佐美に入らなかったから」ではなく、宇佐美のセンターへのトスが低いという問題や、宇佐美のトスワークが安易に決めてくれそうなアタッカーを選択しているだけだったという問題点も明確になっていきます。
ここまで解説していれば、そのような状態でもセッターの交替というカードを切れないチームの問題も視聴者に伝わってきます。

大竹解説者には是非そのあたりまで解説してくれるようになってもらいたいと願っています。

試合をライブで見ながら、実況が話している内容に沿って的確に解説をしていくのは難しいことだということは理解できます。
だからこそ、期待値に合わせて解説者にも要求を出していきたい。
大竹解説者には今後も高い要求をしていきたいと考えています。


川合解説者への要求度は「ブロックに関してウソを言わないこと」。
期待値が高すぎるでしょうか。
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