佐野優子選手のアンダーによる二段トスを見てみる<RunningSet篇5回目> | 強行突破 FC2新館
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引き続きtamtam_twtr氏のYouTubeから、tamtam_twtr氏が世界選手権で佐野優子のRunningSetとカウントされたトスはこれではないかとおっしゃっていた映像を見ていきます。

今回はアンダーハンドトスアップ例(105) に進みます。



これはRunningSetとカウントされる基準から考えると、スパイクの得点になっていない時点でカウントの対象外です。

しかし、ファーストタッチでコントロールされたボールではなく、崩された二段の状態からかなり威力のあるスパイクまで全日本側が立て直して相手を逆に崩している場面ですので、気持ちがよいし面白いので状況を見ていきましょう。


まず相手ブロックをチェックしていきます。

トルコのブロックは少しデディケート気味に構えているでしょうか。
日本側選手の「二枚!二枚!」という声が聞こえてきますが、前回までのアンダーハンドトスアップ例(35)と同様、トルコのライトブロッカーがブロックに跳ぶのを止めて1枚ブロックになっています。

これを見るとトルコは「バックセンターからの攻撃に対してブロックはミドル1枚で」というフォーメーションが決まりになっているのかもしれません。
もしかしたらそれだけ強打に対するディグに自信があるのかもしれません。

この回は崩された状況からの二段攻撃の場面なので細かいことを言う場面ではありませんが、ヨーロッパ強豪勢ならばサードテンポのバックアタックには、スプレッドからでもしっかりブロックを3枚揃えてくる力があることは忘れないようにしたいものです。

次にアタッカーを見てみます。

佐野優子がボールに届くと判断した木村沙織は、ボールを追うのをやめてスパイク準備に入ります。
そして助走スタートはボールがトス軌道の頂点付近に差し掛かるタイミングです。
これは私の分類では「セミ」になります。
攻撃テンポはサードテンポです。

トス軌道が放物線を描いてしまっているためかどうかはこの角度の映像ではわかりませんが、木村はフルジャンプをできない状況でスパイクを打っています。
ジャンプの状況に関わらずいろいろな攻撃を繰り出せる点は木村のスパイクの幅の広さです。

けれども他のアタッカーだったらどうだったか。
おそらくおっつけるフォームでブロックの正面か、あるいはフェイントをしてカバーに入る前衛の2枚のレシーバーに拾われるか、どちらかだったかと思われます。

しかしCパスからの攻撃だったので、「木村お見事!」としておきます。


他のアタッカーの準備状態はどうか。

江畑幸子はレフトアタッカーらしくきちんとセカンドタッチに行かずに攻撃に開いています。
ただし、佐野が前衛レフトにトスを上げたとしたら、助走アングルと同一軌道になるので、江畑は全くボールを見ないでスパイクを打つことになる位置関係です。
江畑にトスが上がることはまず現実的にはあり得ません。

山本愛も一応攻撃準備点まで下がってトスを確認しています。
しかし、右利きプレイヤーが前方に移動しながら左後方から上がってくるトスを打つのはとても難しいことです。
山本はボールに意識を残しながらネット際に移動して、フォローに入ります。

Cパスからの攻撃なので、まともに攻撃できるのは木村だけでした。
木村の攻撃準備態勢が整っていてラッキーという状況です。
もし山口ではなく木村がディグをして転倒した直後だったとしたら、山口舞がオーバーパスで相手コートにチャンスボールを返すことになっていたでしょう。

オポジットにバックアタックが無い点はこのメンバー構成の苦しいところです。


トス質はどうか。

軌道は悪そうですが、佐野はバックステップからよくアンダーでトスにまでボールを持っていったと言えるプレイでしょう。

セミではなく、トス軌道の頂点通過後に助走スタートを切れるオープン(これは私の分類です)を上げていれば垂直落下率も上がって、木村もしっかりとボールを捉えてネット通過点の高い効果的なスパイクを打ち込めたとは思います。
しかしこの状況でアンダーを使う以上、高い位置でボールタッチをする必要があり、支点となる足が宙に浮いている状況でオープントスを供給することは難しいと思います。

はっきり言ってしまうと、オーバーパスを使えれば、アンダーで上げるためにさらに一歩後ろに下がる必要が無くなるので、しっかりと間合いを作ってオープンを上げることもできたという場面です。


セットする選手が他のアタッカーを選択できたかどうか。

トスを上げる位置を見ると、前にも書いたとおりアタッカーは準備ができていても、まともにスパイクを打てるアタッカーは木村一人だけです。
ここはCパスの場面なので「シンクロ」を云々する場面ではないのですが、リベロが第2セッターとしてセットするシステムなのに、オポジットにユニバーサル型の選手を入れている矛盾が一次ラウンドのこの時期に表面化しなかったことはラッキーでした。
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