二段トス | 強行突破 FC2新館
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川合俊一解説者の「リバウンドを取るために二段トスはもっとネットに近づける」というここ最近の主張について、スポーツの最重要な要素のひとつである『合目的性』の段階でかなり怪しい説だということまで前回触れてきました。

今回から
? 二段トスを上げる側の視点
? 二段スパイクを打つ側の視点
以上2つの視点から、もうひとつの最重要な要素『合理的判断』が川合氏の主張に欠けていることを書いていこうと考えていました。

しかしTのブログに前提条件を大きく揺るがす仮説が出てきました。
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ブロマガって何?
先日TWITTERのハッシュタグ#vabotter上で「スポーツは様々な見方から思考出来ますから。どっちが正解でもないですきっと。」という発言が数人からRTされていました。

この発言は2011年ワールドリーグ決勝 ロシアvsブラジルの試合中に発信されたもので、リアルタイムで気付いて返信をしようかとは思いましたがうまく短文で平易に、そして何よりも攻撃的にならずに発言することが難しかったので、このコメントに対する発言を差し控えました。
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ブロマガって何?
最近TWITTERでのバレー実況を行う時に、縦軸(前衛センターとバックセンターの攻撃)のシンクロ率に目を向けた発言を行うことで、よりファーストテンポによる同時多発位置差攻撃の理解を高めようという援護射撃を少し意識的に行っています。

ただ、何を言っているのかシンクロ攻撃を理解している人にはピンと来ても、まだ理解が追いついていない人には「わけのわからないことを言っている」と思われていることでしょう。

特に

・ブロックを割る速いトス回し
・ブロックが完成する前に打て

こうした長年バレー解説者が言ってきた言葉に頭の中を支配されてきている人には…


そこで俯瞰図を2枚ほど作成してみました。
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ブロマガって何?
眞鍋監督は月刊バレーボール1月号のインタビューで「リベロによるアンダーによる低くて速い二段トス」について、最後にこのように話しています。

月刊バレーボール1月号P146より引用
眞鍋「ただやっぱりアンダーで速く上げるので、どうしてもぴたっと合わない時があります。そこは最終的にはスパイカーが微調整するのが鉄則です。(後略)」


これを読むと、眞鍋監督自身が『ファーストテンポ』による『シンクロ攻撃』の方向性は今のところ考えていないのだなということに気付きます。
『テンポ』と『シンクロ』の理解がまだなのかなとも思います。

『攻撃のはやさ』を単純なトスのスピードでしか考えていない。
本音に約すと『セットアップする選手が速いトスでアタッカーを振り回すのがカッコイイ「速い」攻撃だ。トスがずれたらアタッカーが修正しろ』となるでしょうか。
見た目には確かに速くてアクロバティックに見えますので、これまでバレーボールを伝える側もこうした方向性を大喜びで絶賛してきました。
しかし、速いトスだからブロックが割れているかといえばそんなことはありません。

すでに男子トップレベルでの基本的な考え方、そして女子トップレベルが今後追従していく方向性とは逆行する考え方です。
今の形では、効果の有り無しで言っても100本以上上げてRunningSetがわずか2本というところで、「効率が悪すぎる」と判断しても良いでしょう。


ファーストテンポによる同時多発のシンクロ攻撃

昨年のバレーボール百科事典バレーペディアの発売で、私も含め、一部のバレーファンや関係者の間でも『テンポ』の理解が広まりました。
それ以降、トスの速度『m/s』で攻撃の速さを考えることについてはさんざん批判してきました。
私は攻撃のはやさを考える時に「セットアップからスパイクヒットの瞬間まで」ではなく「セットアップからスパイクのブロックライン通過まで」に範囲を広げて書いていくようになりました。

川合解説者が使っている『ブロックが完成する前に打て』というフレーズは、ブロッカー個人の空中姿勢が完成する前にというアタッカーとブロッカーの1対1の関係で捉えた言葉でしかありませんでした。
しかし、『ブロックが完成する前』というのを、相手ブロックシステムが狙っている完成形として捉えることで、求められるはやさがどういうものであるのかが見えてきます。

多少はそういったキャンペーンの効果もあったのか、『一秒の壁』という恥ずかしいフレーズは2010年は川合解説者の口からしか聞かれなかったものの、まだまだ理解は浸透しておらず「はやい攻撃=トスの速さ」という固定観念に縛られている人がいまだに多い状況です。

それでも2011年の春高バレーでのTV中継では、『速い攻撃=高い攻撃』とする実況や解説がとても増えてきました。
バレーボールを伝える側の意識が少しずつ変わってきたことが感じられます。
中継を見る多くのバレーファンにも少しずつこうした認識は広まっていくことでしょう。


そしてまもなく発売のVOLLEYBALL (バレーボール) 2011年 02月号 [雑誌]では、T.w氏がTWITTER上でのさまざまなやりとりを経て、『テンポ』の理解を一層広めていくために「助走スタートタイミングから」攻撃のはやさを考えていく連載がスタートします。

VOLLEYBALL (バレーボール) 2011年 02月号 [雑誌]VOLLEYBALL (バレーボール) 2011年 02月号 [雑誌]


日本文化出版 2011-01-15

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「日本のオリジナル」を科学的に検証する『深層真相排球塾』というコーナーが始まるそうです。

TWITTERバレークラスタの#vabotterによって、これまで「はやいバレー」についてもいろいろなトークが繰り広げられてきました。
こういう表現だと伝わりやすいとか、こういう言い方だと誤解を生むとか、TWITTERでのやりとりの中で試行錯誤も行われてきています。
#vabotterでわからないことを「わからない」とはっきりと言ってくださった方々の力というのがとても大きいのです。
こうしたやりとりを何度も繰り返して、伝え方や切り口などがバレーボール百科事典バレーペディアの頃からさらにブラッシュアップされてきました。

『深層真相排球塾』はバレーボールを考える上で、現時点での集大成のようなコーナーとなりそうで、内容に期待をしています。

このコーナーの感想や意見はTWITTERで単独のハッシュタグを付けて収集しようと考えています。
VOLLEYBALL (バレーボール) 2011年 02月号 [雑誌]、まもなく発売です。
アンダートスを使用するシステム上の問題点とアンダートスの基本技術について2回に渡って書いてきました。

眞鍋監督は月刊バレーボール1月号のインタビューで興味深いコメントを残しています。

月刊バレーボール1月号P145より引用
眞鍋「(前略)女子の場合は、斜めにスパイク、クイックもそんなに打てないから(後略)」


渡辺アナリストは月刊バレーボール1月号のインタビューでこのように言っています。

月刊バレーボール1月号P141より引用
眞鍋「トランジションからの攻撃はもっといい形があるはず。例えばセッターが最初に触ったあとの今の形は日本のオリジナルでいいと思うのですが、それももっと高めることができると思います」



本当に今のオリジナルでいいのか?

眞鍋監督が言っている状況を、前衛センターが機能不全に陥っている状況も合わせて解決する手段が思い浮かんでしまった私には、今回のアンダーによる二段トスを自画自賛しているにしても、中途半端にしか感じられないのです。
今回は、実況アナウンサーが「これが日本のオリジナル!」と叫ぶなら、最低これぐらいのことはやりなさいよ。という素人のアイディアです。



tamtam_twtr氏のYouTubeを続けて見ていると、竹下佳江がファーストタッチをするケースが圧倒的に多いことがわかります。
竹下はそのボールの多くをしっかりとコントロールして、アタックラインのギリギリ後方のコート中央付近にきっちりと上げています。

コート俯瞰図で示すと、赤い斜線の楕円形ぐらいのゾーンが目安です。
001.jpg

ここがおかしい。

この位置にボールを返すのは、コントロールが容易であり、多少のコントロールミスが致命的なエラーになりにくいからです。
そしてバックゾーンならばリベロもオーバーでこれを二段トスにできます。
多少コントロールをしくじってアタックライン前方にボールが入ってしまっても、リベロがジャンプトスをすれば、オーバーでトスを上げられます。

しかしこの位置からのセットアップだと、どのアタッカーも眞鍋監督が言っている「女子が苦手とする斜めのトス」を打つことになります。
それが女子の特性だと言うのであれば、正確なトスを上げるのも困難にしているし、ヒットポイントを把握することも困難にしていることになります。
002.jpg
一番影響が少ないのはバックセンターの攻撃です。
場所にもよりますが、基本的には眞鍋監督がインタビューで話しているように、チョコンと上に上げるだけで良いケースも多いでしょう。

それから前衛の両サイドはアタッカーが修正できるだけの高さを持ったトスを上げればなんとかなります。
なんとかするのがサイドアタッカーのお仕事でもあります。

しかしセッターを基準として、セッターとの距離感だけで攻撃に入っているセンタープレイヤーだと、攻撃に入りようがありません。
後方から上がってくるトスということも攻撃を難しくします。


ここで頭をひねってこそ、日本のオリジナルだと思うのですけれども…

リベロがアンダーで二段トスを上げることを約束事にしたわけですよね。

大事なことだからもう一度確認します。

リベロがアンダーで二段トスを上げることを約束事にしたわけですよね。

だったら何故、ボールをコート中央に集めるのでしょう?
レセプションで崩された場合やディグで崩れた場合はともかく、ファーストタッチでコントロールできるボールをコート中央に集めている意味がわかりません。
アンダーで上げる前提なら、ボールをフロントゾーン、それもネット際にボールを集めればいいじゃないか。

ファーストタッチの機会が多い竹下なら、今までのプレイの技量を見る限り、かなりの高確率でボールを下図のゾーンに集められると思います。
また日本の全体的に高いディグ能力を前提としたシステムならば、簡単には他国が追従できないオリジナルになるはずです。

こうすることで、ネット際まで上がったリベロは、全てのアタッカーを視界に入れた状態でセットアップできます。
この位置までリベロが上がるのが大変という意見も出るかもしれませんが、バックライトで守るセッターに出来てバックレフトで守るリベロに出来ないということは考えられません。

低い位置からのトスアップでも、ネットを背にして行えば、全アタッカーから見てトスアップの瞬間が死角になりません。
またこれは、リードブロックを取るチームの相手ブロッカーに対して、スクリーン効果を発揮する可能性もあります。
リベロのアンダーによる二段トスで、本当に相手のブロックが割れるかもしれません。

そしてバックライトの攻撃を除けば、女子が苦手という「斜め」をバックライトを除いて排除できます。
セットアップする選手も、「ネットに平行に」「ネットに対して直角に」という意識で上げれば良いポイントが4ヶ所になります。
前衛センター攻撃の機能不全も解消されることでしょう。

さらには、これならばバックレフトからの攻撃の可能性も生み出すことができるようになります。
これは2010シーズンの一時期試していた攻撃ですが、距離や位置関係が窮屈なためか、見られなくなりました。
セットアッパーとアタッカーの視界が開けたことで成立する可能性が高くなるはずです。
003.jpg

ここまでやっていれば、実況アナウンサーが「これが日本のオリジナル!」と絶叫していても気にならないと思うのです。
きっと「おお、面白い!」とゲラゲラ笑えたことでしょう。

中途半端なシステムで「これが日本のオリジナル!」なんて叫ばれても、シラケるだけです。
素人がこのように提案する以上のものを見せてくれてこそ『全日本』です。
これ以上のシステムを提示して見せてくれないならば、ブラジル男子の完全コピーのほうがいい。

この先のオリジナルの絵も頭の中に描けていますが、「リベロはサーブレシーブに入らないといけない」という固定観念をぶち壊すにはまだまだ時間がかかると思いますので、今回はこの辺にしておきます。


次回が本シリーズの最終回になります。
最終回→月刊バレーボール2月号→アンサーエントリーという流れを想定しています。
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